定期テスト前になると、多くの中学生がワーク(問題集)を解き始めます。
でも、1周やって終わりにする子と、2周・3周と繰り返す子では、テストの結果に大きな差が出ます。
「うちの子、ワークはやっているはずなのに点数が伸びない」という場合、多くはこの「1周で終わり」が原因です。
では、2周目をやる子は何が違うのでしょうか。
やる気や根性の話ではありません。勉強に対する「考え方」が少し違うだけです。
1周目と2周目では、脳の使い方が違う
ワークの1周目は、答えを出すことが目的になりがちです。
「解けた・解けなかった」を確認して、答え合わせをして終わり。
この時点では、知識はまだ「見たことがある」程度にしか定着していません。
人間の記憶は、一度見ただけではすぐに薄れます。
学習心理学では「忘却曲線」として知られていますが、学んだ内容の多くは翌日には大半が抜けてしまいます。
2周目の役割は、この「抜け」を補うことです。
1周目で間違えた問題、なんとなく解けた問題をもう一度解くことで、記憶が上書きされて定着します。
テストで「あれ、やったはずなのに思い出せない」という経験がある生徒は、1周で終わっていることがほとんどです。
2周目をやる子に共通する「小さな習慣」
2周目を自然にやれる子には、1周目の段階である共通した習慣があります。
それは、間違えた問題や自信がなかった問題に印をつけることです。
△や×など、記号はなんでも構いません。
1周目で印をつけておくと、2周目は「印のついた問題だけ解けばいい」という状態になります。
全部をもう一度やり直す必要がないので、時間も労力も半分以下で済みます。
逆に、印をつけずに1周目を終えてしまうと、2周目をやろうとしたときに「どこをやればいいかわからない」という状態になります。
結果として、「もう1回最初からやるのは大変だからいいや」となってしまいます。
2周目ができるかどうかは、1周目の終わり方で決まると言っても過言ではありません。
なぜ1周で終わってしまうのか
「ワークをやった」という達成感が、勉強を終わらせてしまうことがあります。
1周解き終えると、やり切った感覚が生まれます。
でも、その時点で知識が定着しているかどうかは別の話です。
また、テスト直前まで対策を始めない生徒は、時間的に1周しかできないという問題もあります。
「テスト3日前にワークを始めた」では、2周目をやる時間がありません。
2周目をやるためには、テスト1週間前には1周目を終えておく必要があります。
逆に言えば、スケジュールさえ組めれば、2周目は誰でもできます。
ご家庭でできるサポート
お子さんのワークへの取り組み方を確認するとき、「やった?」と聞くだけでなく、「印はつけてある?」と聞いてみてください。
印がついていれば、2周目への準備ができています。
印がついていなければ、「間違えたところに△つけておきなよ」とひと言添えるだけで十分です。
また、テスト勉強を始めるタイミングについても声かけをしてあげてください。
「来週テストだけど、ワークは何ページまで進んだ?」という確認が、早めに動き出すきっかけになります。
勉強の中身に深く入り込まなくても、進み具合を把握して声をかけるだけで、お子さんの動き方は変わってきます。
最後はやっぱりワークです
「テストはどこが出るの?」
今まで何度も聞かれた質問ですが、どこがでてもおかしくないのが定期テスト。
ただ言えるのは
「学校ワークから出される確率が圧倒的に高い」
ということ。
最後の最後までしっかりと仕上げていきましょう。