今週は寒い日が続いています。
テレビでは日本海側を中心に大雪の様子を連日放送しています。
瀬戸内地方に住む我々としては、異次元の世界ですが。
さて、今回は進学まで2ヶ月となった小学6年生の保護者向けに書きます。
「この2ヶ月の間に、家庭での勉強の環境づくりをしてください」
というお願いです。
毎年、新学期を迎え、みんな「よーいドン」で学校生活をスタートするわけですが、半年も経つと、大きな差がついています。
この 大きな差の原因の一つが「家庭での勉強の取り組み」にある 、と考えています。
「何いってんの、塾のせいでしょ?」
って、それは甘んじて受け入れますが、怒らないで聞いて下さいね。
4月、5月は子どもも新しい環境の中、緊張しながらも積極的に勉強していきます。
まあ、内容もそれほど難しくないですし。
そして5月の中間テストが終わって、部活が始まります。
「先輩-後輩」の慣れない環境で、ヘトヘトになりながらも、それでも頑張って期末テストを乗り越えたりします。
そして待望の夏休み。
新しい友達も増え、親は朝からいないし、楽しい夏休みを過ごすことになります。
そして秋。
ここまでがおよそ半年です。
特に大きな差が生まれそうもないですよね?勉強も簡単ですし。
どこに差がつくかというと、この特に何もないようなこの時期に
「勉強する習慣をつけられるか否か」
で大きな差がつきます。
中学1年生の1学期って、すごく大事な時期なんですよ。
勉強の内容を理解する、ということ以上に
「中学校の勉強の方法を身につける」
ことのほうがとても大事だったりします。
例えば、毎日家でどんな勉強をするか、とか、いつやるか、とか、何をやるか、とか。
勉強の内容が簡単だからこそ、本格的に部活がスタートしていないからこそ、そっちの方に重点を置いてやらなければなりません。
でも、慌ただしく過ごしているうちに、それがすっぽりと抜け落ちてしまっているケースが良くあります。
以前にも書いたと思うのですが、特に気をつけたいのが
「小学校のときに勉強しなくても常に80点以上はキープしていた子たち」
おそらく、理解力があるのでしょう、勉強しなくても成績いいわけですから。
保護者の方も、そこまで勉強しろって言わなくても済んできたでしょうし。
そういう子たちは1学期の中間テスト、期末テストならテスト前にチョコチョコっと勉強するだけで乗り越えられるんですよ。
多少のミスがあったとしても、ある程度の点数は取れているので
「あら、今度から気をつけなきゃね」
で終わってしまう。
そして秋になり、気がつけば自分の能力以上の勉強がスタートしているのに、勉強の方法を知らないままの状態なので、そのままテストを受けて、当然の結果が出てしまう。
「小学校のときはできたんだけどなー」
って遠い目をしていたりして…
中学校の勉強はそこまで甘くありません。
覚えなきゃいけないことはきっちり覚えなきゃならないし、単語だって1文字でも間違えたらアウトだし、プラスとマイナスを間違えただけでアウトだし。
場合によっては何度も練習して、書いて覚えて、復習して…
ホントはそんな勉強をしなければならないのに、それまでやったことがないからできるわけがない。
しかもそのうちやってくる「反抗期」。
そこまでくれば「勉強しなさい」って言ったところで、親の言うことなんかまともに聞きませんって。
こうならないようにするためにも、今のうちから「勉強する環境づくり」をしていきましょう。
勉強する空間を整えていく。
毎日少しずつ机に向かう練習をする。
学校の宿題でもなく、塾の宿題でもなく、
「自分のための勉強」を続けていく。
そんな準備を今のうちに進めていってほしいと思います。
中学生になったらみんなが中学生のような勉強をするわけではないので。
ゆっくりでいいです。
お子さんと中学校生活を想像しながら楽しく準備していきましょう。