新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、年始ということで、真面目な話を。
もう皆さんも御存知かと思うのですが、昨年末、高松市は「従来の部活動は2027年8月までとし、9月以降は地域団体・クラブ活動に移行する」という発表をしました。
個人的には昨年で一番大きな衝撃でした。
なぜなら部活動が制度化されたのが50年前、以来、放課後はみんな部活があったわけですから。
これからどうなってしまうんだろうっていうのが率直な感想です。
これは別に高松市だけの話ではなく、全国的に 、「教員の働き方改革」という言葉とともに、この動きは急速に広がっています。
確かに、教員の長時間労働や休日返上の指導が限界に来ていることは事実です。
その点について、異論はありません。
X(旧ツイッター)をたまに見ますが、教員のアカウントなんか、見ていて可哀想になるくらいぐちばっかりですし。
しかし一方で、 この改革は本当に「子ども目線」で進められているのかな、と。
今回の地域移行は、教員の公務そのものを整理したというよりも、 「部活動への関わり」を減らすことで成り立っています。
従来、 部活動は、授業とは別枠の活動でした。
でもそれは、単なる課外活動ではありません。
「授業では見えない表情」「仲間との関係性」「悔しさへの向き合い方」「努力を続ける力 」
みなさんもこうした経験してきたと思います。
得られるものも多かったのでは?(まあ、嫌な思い出もあると思いますがね)
一方、 こうした姿を、教員が日常的に把握できる、数少ない場でもありました。
特に、「家庭環境に課題を抱える子」「勉強が得意ではない子」「学校との距離が開きかけている子 」
そうした生徒にとって、部活動は「学校とつながり続けるための居場所」だったケースも少なくありません。
個人的には その役割を、学校から切り離してしまってよいのか、疑問に思ったりしてます。
教員のメリットは大きく報じられますが、一方で子どものデメリットも大きいのではないかなと。
地域クラブに、すべての生徒が移行するわけではありません。
例えば、費用。
外部の指導者や民間のスクールを使うとなると費用が発生するでしょう。
それから送迎。
場所によっては保護者の負担も増えるでしょう。
また 時間 にも制約が出てくるケースもあります。
となるとですね、 これらの条件を考えると、 いままで「なんとなく部活をやっていた」「友だちがやっているからやっている」といったそれほどまで関心が高くない生徒ほど、 「家庭を選ぶ」可能性が高くなります。
そうなると、想像してみて下さい。
家に帰っても特にすることのない中学生が毎日親が帰ってくるまでの数時間、どのように過ごすのか、ということを。
「うちは勉強する時間がたくさんできるから助かるわ🤗」
というご家庭は稀でしょう。
今や楽しいこと家の中にたくさんありますし🥰、どうなるかは目に見えています。
その結果、 活動できる子と、そうでない子の差が広がる。
スポーツ界や芸術界隈にとってみても、 部活動がこれまで担ってきた 「底上げ」や「入口」としての役割が失われる恐れがあります。
スポーツや芸術で活躍している人にとっては部活動がきっかけだった人も多いわけだし。
で、何が言いたいかというと、ですね、これから、特に今小学生のお子さんをお持ちのご家庭がそのあたりをしっかりと考えておかなければならないですよ、っていうこと。
今まで学校任せにしていた放課後の使い方をきちんと考えておいたほうがいいです。
行き当たりばったりではなく。
習い事やお稽古ごとをさせている人は、中学卒業までを視野に考えたほうがいいと。
部活動があることで諦めなければならなかったこともあると思うんです。
「5歳から硬式テニスやっていたけど、部活があるからやめなきゃ」とか。
「部活が終わってからピアノに行くのは大変だから行かせられない」とか。
でも、こうした時間的な制約がなくなるおかげで、長いスパンをかけて取り組めるようになるわけです。
部活動の地域移行は、 単なる制度変更ではありません。
子どもたちの成長環境そのものが、大きく変わる転換点です。
今、学校側が子どもを家庭に返そうとしています。
今度は家庭が その先に何を用意するのかを考え続ける必要があります。
ゆっくり考えていきましょう。