1学期がもうすぐ終わりますね。
新しい学年・新しいクラスに少し慣れたでしょうか。
さて、今回は「通知表」について、1学期の今だからこそ知っておいてほしいことをお伝えします。
とくに中学1年生の保護者の方には必読の内容です。
今月、学校から渡される通知表、通知表の「3」はどのようなイメージを持っていますか?
「まあ、良くもなく、悪くもなく…」
といったところでしょうか。
保護者世代にとっては「普通」「真ん中」と思われがちです。
これは昔は相対評価だったため、
5=7% 4=24% 3=38% 2=24% 1=7%
といった漠然としたルールがありました。
ですから、評定3は平均と言っても過言ではなかったわけです。
ところが現在の中学校では絶対評価が採用されているため、
実は 「3=安心できる評価」 ではありません。
頑張った子には4または5を与えやすくなったため、その数は増えていると言われています。
たとえばある県のデータでは――
評定5と4の合計が全体の50%以上
「3」は半数以下しかいない教科もある
つまり、「3」は実際には “下から数えたほうが早い評価”"平均以下" になってしまうことがあるのです(と、いうことは「2」とかはよっぽどですからね)。
香川県を含む多くの都道府県では、中学1年生の評定も高校入試の内申点に含まれます。
つまり、1年生の1学期の通知表も、3年後の進路に大きく関わるということ。
「まだ中1だから大丈夫」
「夏から頑張ればいいかな」
…そう思っているうちに、通知表の“3”が積み上がって、志望校の基準を下回っていたというケースもあります。
定期テストの点数ももちろん大切ですが、通知表はそれだけで決まるわけではありません。
提出物を期限内に出しているか
授業に集中しているか
積極的に発言・質問しているか
こうした日々の積み重ねが観点別評価(A・B・C)に反映され、評定の数字に繋がります。
逆に言えば、テストが良くても、態度や提出物に問題があれば3や2もあり得ます。
ぜひ、懇談に参加されたとき、成績に疑問がある場合は、すぐに理由を聞いてみてください。
保護者の気付かない何かが原因になっている場合もありますので。
「オール3は平均以下かも…」
この前提を持って、夏の勉強を立てていきましょう。