学年末テストの真っ只中、流石にこの時期、中学生は黙々と勉強しています。
いつもこうだったらいいんですけどね。
さて、昨日、高校入試の願書の受付が終了しました。
競争率が高いのは、高松商業の外国語学科英語実務が、1.85倍、
高松南の家庭学科生活デザインが1.83倍、
高松工芸の工業科、デザインが1.73倍
等となっております。
ちょっと前まででしたら、2倍を超える学校もちらほらあったんですけどね。
あ、こっから先は少々面白くない話が続くので、興味ない人は飛ばしてもらってもいいです。
個人的に興味をひいたのは「平均競争率は1.08倍」だったということ。
5年前までは1.2倍を超えていたわけですから、競争率はどんどん低下しています。
まあ、色々理由はあります。
少子化や不登校はもちろん大きな理由の一つですが、
もう一つは「公立高校離れ」があげられるかな、と。
香川県は土地柄、昔から「公立高校至上主義」。
つまり、「高校はやっぱり公立でしょ」という考えが根付いています。
たとえどんなに学力レベルの低い公立高校でも、私立に進むよりはいい、と思っている人が多いのかと。
香川ケンミンはケチって言われてますからね、仕方ない。
でも、今回の競争率を見る限り、公立高校にいかない層が結構な数いそうです。
今年の香川県の中3生7800人です。
そのうち今回出願した中3が4700人、自己推薦で合格した子たちを合わせるとおよそ6000人。
ざっと考えただけで1800人が公立高校を選択しなかったわけで。
つまりおよそ1/4が公立高校以外を選んでいることになります。
じゃあ全員が私立高校にいっているか、というとそうではありません。
映像授業を中心とした単位制の学校も増えてますし、
全国的に受講生を増やしているN高やS高を代表とするネット高校もあったりします。
多分そっちの方にも人数が流れていっているのかも。
おそらくこれからはどんどん公立高校離れが進んでいくに違いありません。
国会の方では自民と維新が私立高校授業料無償化の政策を進めている真っ最中。
私立高校が無償となると、一部の人気校を除きわざわざ公立高校を選ぶひとは少なくなるでしょう。
設備的には私立のほうが充実していますから。
案外、私立のほうが面倒見が良いという評判ですし。
実際私立無償化を率先して行ってきた大阪では公立の半数が定員割れとなっていますし。
魅力のない公立高校はどんとん淘汰され、私立間の競争が激しくなりそうです。
近い将来、高校選びは「とりあえず公立、だめだったら私立」から「私立を含め、子どもにあった高校選び」へシフトしていきます。
今後、高校受験を控えている保護者の皆さんは、そういった目で高校に注目しておいてほしいと思います。