ようやく秋らしくなってきましたね。
今年の夏はとても暑く、塾でも家でもずっとエアコンの生活でしたから、電気代がどのくらいだったのか恐ろしくていまだ見られていません。
さて、先日、ラジオを聞いていたら、こんな話題が耳に入ってきました。
「教育先進国のスェーデンなんかは、デジタル教育からアナログ教育へ戻るらしい」
とのこと。
?と思って帰ってググってみたらありました。
https://ideasforgood.jp/2023/09/27/sweden-schooling/
もう1年も前の話なんですね。
ざっくりまとめると、
「北欧諸国ではICTを活用した学習が進められてきましたが、、読解力の低下やデジタル化が学力低下に繋がっているとの懸念から、スウェーデンでは最近、印刷された本や手書きの練習に重点を置く動きが出ています。2023年8月から、デジタル機器の使用が減少し、特に幼児教育でのデジタル学習が制限されています。」
とのこと。
日本では、2020年より進められているGIGAスクール構想により、小中学校で1人1台の学習用端末の配備が進められているわけですから、まさにこの流れに逆行していると言えます。
まあ、ずっとパソコンに携わってきた人間ですから、必ずしも教育のデジタル化に反対しているわけではありません。
「学び」に関してはどんどんデジタル化を進めていってほしいかなと。
教科書なんか、デジタル化にすることにより学習の幅が広がりますし。
調べたりする作業なんか昔に比べれば圧倒的に楽になりましたし。
ただ、勉強するという行為については完全にアナログ派です。
「考える」「練習する」ということに関してはやはり「手」を使ってやらないと。
普段の勉強を見ていて思うのは、「勉強ができない子」の多くが「字を書かない」。
例えば、数学の計算一つにとってみても、勉強ができる子はとにかく字を書きます。
もちろん計算ミスをしないようにするためでもありますが、
複雑な問題を途中式に分解することで、大きな問題を小さなステップに分けて解決しやすくなります。
また、最後に答えが間違えていてもどこで間違えたかを確認することができます。
教える側にとっても、間違いを指摘しやすくなります。
当然、勉強はできるようになりますね。
でも、勉強ができない子に限って、書きません。
「書きなさい」といっても、頑なに書きません笑
本人は「頭の中で計算したほうが早い」と思っているかもしれませんが、複雑な問題なんかできませんよ。
結局はかえって時間が掛かるし、間違えてもどこで間違えたかわからないから最初からやるハメになったりしするもんだからどんどんできなくなっていく。
算数や数学を30年以上教えている僕ですら、必ず書きますもん。
英語だってそう。
以前、英語がペラペラの帰国子女のお子さんを預かったことがありますが、英語のテスト、リスニング以外できませんでした。
そりゃそうです、英単語書けないんですから。
読めるけど書けない。
書かなきゃ覚えられませんって。
テストは筆記なんだから。
世界に目を向ければ、もちろんそういう研究結果も出ています。
https://president.jp/articles/-/51683?page=3
小中学生のときはとにかく「書く」ことを怠らないこと。
ぜひ保護者の皆さん、テストの結果だけに目を向けるのではなく、たまにはお子様の授業中のノートにも目を通してみてくださいね。